このブログの最初の記事は、僕の座右の書である『学問のすゝめ』です。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」
人は平等だということを教えるために使われるこのフレーズ。
でも、平等を教えるのに、なんで『学問のすゝめ』なんだろうと不思議に思ったことはありませんか。
実は、大事なのはその続きなんですよね。
「人は生まれながらに平等。だから勉強しなさい」ということが書かれているんです。
『学問のすゝめ』とは、そういうことなんですね。
そのことを伝えるため、次のような過激な表現も使われています。
「賢人と愚人の別は、学ぶと学ばざるに由って出来るものなり」
「ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なるものは貧人となり下人となるなり」
他にも、国民と政府の関係、一国の独立といったことに関連し、とにかく勉強しなさいということが書かれた本です。
平等というところで話が終わっては、冒頭のフレーズの本来の意味が伝わりません。
過激な表現もあり、内容が難しいところもあるので、子どもには伝えにくいのかも知れませんが、そこをしっかりと伝えることが必要なのかと思います。
私も大人になるまでは、平等の本だとばかり思っていましたからね。
格差社会と言われる現代。
「生まれながらに平等」という前提が崩れていることも否定はできません。
そこをフォローするのは政治の役割として、個人としては与えらた環境で精一杯勉強しないといけないのでしょうね。
書かれた時代背景も違うし、別に賢人とかになるつもりもありません。
でも、人として成長するためにも、何歳になっても勉強する必要がある。
そういうことを考えさせられる1冊です。
この記事を書くに当たり、少し読み直しましたが、身が引き締まる思いがしました。
文庫版はこちらです。
そういう訳で、勉強の一環として、読んだ本の感想等をアウトプットしていくためにこのブログを始めました。
本の内容の理解を深めることはもちろん、その本に興味を持ってもらえるような記事が書ければいいなと思います。
あと、文房具にも興味があるので、読書や仕事に使えそうな文房具も紹介していく予定です。