メンタルヘルス関連の情報収集をしていると、間違いなく大野裕さんの著書に出会うことになります。
認知療法の権威であり、一般向けの著書も多く、皇太子妃雅子様の主治医としても知られている方です。
本書については、ちょっと落ち込んだ時や、不安になった時に、心を軽くするヒントとして活用してほしいとのこと。
26の項目からなっており、各項の終わりに「NOTE」として、質問と自分の考えを書き込めるスペース設けてあります。
実際に書き込むかどうかは別にしても、いったん立ち止まり、頭の整理をすることは大事ですね。
そうやって、読み終えた頃には、認知療法の基本的な考え方が理解できるという内容ですが、「読み終えた頃には」という訳にはなかなかいきません。
でも、それでいいと思います。
認知療法云々を理解しなくても、何か辛いことがあった時に読み返すことで、心が軽くなる1冊です。
自分なりに、心に響く箇所が必ずあるでしょう。
そこを読み返すだけでもいいと思います。
僕は「あきらめないこと」という箇所を何度も読み返しています。
なかなかよくならないで、辛い思いをしても、あきらめないで治療を続けること。
治療をやめてしまっては、元も子もない。
長年辛い思いをしながらも続けることで変わることができる。
上手くいかない事も多いですが、あきらめないで続けていくつもりです。