読書 ときどき 文房具

「メンタルヘルス」「心理学」「脳」「読み書きスキル向上」「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」「読書・仕事等に使える文房具」等々

スポンサーリンク

昭和元禄落語心中 全10巻 雲田はるこ

ブログの紹介欄に「本(含む漫画)の感想  文房具の感想」と書いておりますので、ここらで漫画の記事を書いてみようと思います。

 

世の中では「落語ブーム」が起きてるようで、つい先日、NHKのクローズアップ現代+でも、そのことが取り上げられています。

www.nhk.or.jp

 今回紹介する『昭和元禄落語心中』も、この「落語ブーム」に一役買っているといっていいでしょう。

  

僕は、何年も前から一度落語を観てみたいと思っており、最初に観たのが6年前だったと思います。

それ以降、落語の魅力にはまり、近くで寄席がある時は、観に行くようにしています。

まあ、年に2回程度ですが。

こういう文化面での地域格差も大きいなあと感じているところです。

インターネットの時代とはいえ、やっぱりライブの感動にはかないませんもんね。

そうやって落語に興味を持ち、何度か観に行くようになった時に、この漫画に出会い、読むようになった訳です。

 

 さて、皆さんは「心中」という言葉にどういうイメージをお持ちですか。

この言葉の意味を調べてみました。

kotobank.jp

元々は男女の情死を意味する言葉が、「一家心中」等、複数人の者が一緒に死ぬことにも適用されるようになり、そこから(比喩的に)「ある物事と運命をともにする」ということも意味するようにもなったようです。

 

『落語心中』というタイトルな訳ですが、上記の意味からすれば、「落語と運命をともにする」ことがテーマの漫画と受け止めることが妥当だと思われます。

確かにそうなんですが、内容的には「一緒に死ぬ」という意味の方が強いように思います。

 

落語界を代表する存在である遊楽亭八雲(八代目)は、自分の代で落語を終わらせよう考えている。

時代の流れの中で古いものが無くなっていくのは 、仕方がないことかも知れません。

しかし、姿を変えながらも、残るものは残る。

落語は残るものであり、残さなければいけないもの。

そういう著者の思いが、八雲(八代目)唯一の弟子である主人公の与太郎に託されています。

 

そんな話の中で、多種多彩なキャラクターの人間模様が描かれており、これがけっこうドロドロとしております。

そのドロドロ感が読む者を惹きつける一つの要因になっていますが、このドロドロ感を突き破る与太郎のキャラクターは痛快です。

真っ直ぐなキャラクターの主人公はよくある設定ですが、作品に流れるドロドロ感とのバランスが、その真っ直ぐさを引き立て、作品自体の面白さにつながっていると思います。

 

そして、落語のネタのシーンもこの漫画の読みどころです。

漫画で読むだけでは、その面白さは伝わりにくいかも知れません。

それなら、実際に落語を観にいきましょう

落語に興味を持ち始めた方には、入門書として読んでみてはいかがでしょうか。

 

落語は、日本が世界に誇れるエンターテイメントではないでしょうか。

この漫画は、そんな落語の魅力に触れる機会になる作品だと思います。

 

最後になりますが、最終10巻は特装版が絶対にお勧めです。

僕は電子書籍で買ってきたのですが、10巻の特装版は別で買いました。

小冊子がついているのですが、この小冊子は必読です。

本編に大きく関わる内容になっており、これをおまけ扱いにするのはどうなんだという気もします。

amazonの在庫はすでに無いようで、amazon以外の出品者から少し高い価格でしか購入できないのが残念ですが、以下のリンクを参考にしてください。 

昭和元禄落語心中(10)特装版<完> (プレミアムKC BE LOVE)