読書 ときどき 文房具

「メンタルヘルス」「心理学」「脳」「読み書きスキル向上」「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」「読書・仕事等に使える文房具」等々

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎/古賀 史健

今年2月に、本書の続編『幸せになる勇気』が発売されました。

『幸せになる勇気』を読む前に、本書を読みなおそうと思いつつ、月日が過ぎていき・・・

ブログの記事にしようと  、やっと読むことができた次第です。

アウトプットのためにはインプットが必要なわけで、これもブログ効果ということにしておきましょう。

 

アドラー心理学を世に知らしめた1冊。

かなり売れた本なので、読んだ方も多いのではないでしょうか。

 アドラー心理学をほんとうに理解して、生き方が変わるようになるには、「それまで生きてきた年数の半分」が必要とのことです。

アドラー心理学をほんとうに理解する」というのが、どういう状態か分かりませんが、その状態を目指す必要はないと思います。

 

世の中には、イロイロな考え方があって、なにかを盲目的に信じるよりは、いろんな考えに触れ、自分に使えそうな部分をいいとこ取りすればいいのではないでしょうか。

そして、小さなことでもいいから、具体的に行動に移すことが大事。

そうやって、試行錯誤しながら、自分なりの生き方を見つけていく。

読書が好きな人は、そうやって試行錯誤していく過程が好きなのかも知れませんね。

 

何でこういう事を書いているかというと、「哲人」と「青年」の対話という形式に、アドラー心理学が否定している「縦の関係」を感じているからだと思います。

読んでいる時はそうでもなかったのですが、感想を書こうとしているうちに、そういう感覚になってきました。

あれだけ反発していた「青年」が、最後は「目から鱗」という感じで帰っていく姿に違和感があるのかも知れません。

この辺の表現方法は、好みの問題なのかな。

読みやすいのは間違いなく、その点もこの本が売れた要素でもあるでしょう。

 

さて、アドラー心理学についてですが、続編が出ているので、本書だけでは伝えきれなかったものがあるのでしょう。

まだ、続編を読んでいませんが、まずは基本的な部分は本書で押さえることができるはず。

本書の、そして、続編のタイトルにもある「勇気」がキーワードとなりそうです。

「人間の悩みは、すべて人間関係の悩みである」とのことで、「人間関係への勇気」が必要とされると考えられます。

それが本書のタイトル「嫌われる勇気」に表されていると言えそうです。

 

ただし、わざわざ「嫌われる」必要はなく、「他者の評価を気にしない」ということ。

しかし、自分は「他者を信頼」し、「他者に貢献」し、そんな自分を「自己受容」することが大切になります。

この辺が、アドラー心理学の理解を難しくしているところでしょう。 

矛盾しているようにも感じられますもんね。

結局、「嫌われない生き方」を推奨しているとも受け取れます。

僕が「青年」なら、本書のやり取りだけで納得できるかなあ。

そこは続編に期待ですね。

 

決してアドラー心理学を否定するつもりはなく、感想を書くのが難しいということです。

構成する個々の考え方は納得できるものが多いのですが、全体像が分かりにくい。

例えば、基本的な考え方の「目的論」というのは面白いと思いました。

過去にとらわれるのは苦しいですからね。

ただ、アドラー心理学は、未来も考えてはいけないようなんですよね。

「いま、ここ」を生きるしかできないと。

これは、「マインドフルネス」の考え方に通じるものがあるのかな。

 

また、親子関係について書かれている箇所は、親として非常に参考になりました。

これまでの子供への接し方を省みて、今後に活かさなければなりません。

 

まあ、1冊の本を読んだだけで、分かったような気になるのも問題でしょうから、強く興味を持った人は、もっと専門的な勉強をしたらいいのではと思います。

僕は、もう少し踏み込むために続編を読んでみます。