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幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII 岸見一郎/古賀史健

 『嫌われる勇気』の続編です。

本書を読む前に『嫌われる勇気』を読み直し、先日、記事にしました。

saaiwa819.hatenablog.com

この記事の中で、アドラー心理学について、「感想を書くのが難しい」「全体像が分かりにくい」という事を書いていました。

さて、続編で理解は深まるでしょうか。

 

 そう思って読み始めると、前段部分で、哲人が次のようなことを言っています。

  • アドラー心理学ほど、誤解が容易で、理解が難しい思想はない。
  • もしもアドラーの思想に触れ、即座に感激し、「生きることが楽になった」と言っている人がいれば、その人はアドラーを大きく誤解しています。

 僕の感覚は間違っていなかったようですね。

その辺のところは、前作で青年にしっかりと釘を刺しておけば良かったのにと思いますけどね。

 

前作で、哲人の話に「感激」した青年は、まさに「誤解」をしていたのでしょう。

続編では、クレーマーとして哲人の前に姿を現すことになりました。

この青年は、アドラー心理学の前に、礼儀とか言葉遣いを学んだ方がいいと思うのは僕だけでしょうか。

 

さて、そうやって始まった哲人と青年の対話の第2ラウンド。

喧嘩別れという結末では、アドラー心理学の解説として成り立ちませんので、今回も青年は納得して帰っていきます。

今回の2人の対話を読んでみても、アドラー心理学の理解は難しいというのが、正直な感想です。

 

前作の時も書きましたが、アドラー心理学を構成する個々の考え方には参考になるものが多い。

ただ、やっぱり全体像が分かりにくい。

そして、具体的に何をするのかがわからない。

このまま帰っても、青年には前回と同じ結果が待っているように思います。

 

「愛」「尊敬」「所属感」「自立」「貢献感」「協力原理」「人生のタスク」「共同体感覚」等のキーワードについて、それぞれを説明できるようにはなると思います。

2人の対話をとおして、それぞれのキーワードが繋がっているはずなのですが、僕の理解力が足りないのか、やっぱり全体像が見えない。

「対話」という表現方法に限界があるのではないでしょうか。

図とか入っていれば、もっと分かりやすいんじゃないかな。

 

それと、具体的な行動については、エクササイズやチェックリストのようなものがあってもよさそうです。

そうでなければ、なかなか実践できそうにありません。

恐らく、前作と本書の2冊を読んだだけでは、「誤解」が広がるだけのように思います。

 

では、僕はこの本から何を学ぶのか。

前回も書いていますが、「いいとこ取り」でいいと思っています。

本書で僕が一番印象に残ったのは「人間の問題行動の背後に働く心理の5段階」です。

主に自分の子供にあてはめてみようと思います。

その行動の背景にある目的は何なのか。

ここを想像してみるだけでも、衝動的な怒りを抑えることにつながり、有効な対応ができるかも知れません。

これは、他の人間関係でも同じですね。

 

そんな感じで、それぞれの人が、何かしら「いいとこ取り」すればいい。

それだけでも、十分に有意義な本になると思います。

そのうえで、アドラー心理学もっと深く学びたい人は、もっと専門的な勉強をするといいでしょう。