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大局観 羽生善治

 映画「聖の青春」の公開を機に、羽生善治さんの『決断力』を読み直し、先日記事を書きました。

saaiwa819.hatenablog.com

そして、その続編である『大局観』も読むことにしました。

 

続編ということになっていますが、『決断力』を読んでいなければ、話が通じないようなことはありません。

それどころか、『決断力』に触れている箇所すらありません(見落としていたらすいません)。

情報量としては、圧倒的に『大局観』の方が多いので、こちらを読むことをお勧めします。

というか、この『大局観』自体が、かなりお勧めの1冊です。

 

『決断力』では、とにかく「経験」の大切さが説かれていました。

そして、羽生さんが、その「経験」を重ねて書かれたのが本書。

その分、濃い内容になっているのも当然と言えば、当然ですね。

 

 読みどころはたくさんあるのですが、特に印象的だったのが、本書の締めくくり。

前回記事にした『仕事は楽しいかね?』と同じことが書かれており、一流の人に通じる考え方なのだと思い知らされました。

saaiwa819.hatenablog.com

仕事は楽しいかね?』では、「明日は今日と違う自分になる」ということを唯一の目標とし、いわゆる目標設定が否定されています。

また、あらゆることを試し、「発明の父」である「偶然」を逃さないことの重要性が、実例を交え強調されています。

 

そして、この『大局観』は以下のように締めくくられています。

将棋の世界でも情報化の影響が大きく、戦法等の変化が速く、それに対応する必要があるという話の流れです。

少し長いですが引用します。

ただ、将棋を取り巻くトレンドにどれだけ大きな変化があったとしても、基本的に、我々棋士達がやるべきことは変わらない。

対局にに臨んだら、その時その時の局面で、自分ができることを精いっぱいやるだけだ。

その結果がどうであろうと、それは自分ではいかんともしがたいことなのである。

私はこれまで、何と闘うという目標を立ててやってきていない。

信じていただけないと思うが、常に無計画、他力志向である。

突き詰めると「結論なし」となる。人生は突き詰めてはいけないと思う。何のために闘うのかは、七十歳になってからじっくり考えたいと思う。

 

 「自分ができることを精いっぱいやる」「無計画」といったところは、まさに『仕事は楽しいかね?』に書かれていることではないでしょうか。

この2冊を続けて読んだことも「偶然」。

これは、しっかりと心に刻み、行動につなげなければなりません。