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自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 池谷裕二

『自分では気づかない、ココロの盲点』の解説項目を、30項目から80項目に増やし、「完全版」として発売されたものです。

 内容が重なる部分はありますが、項目が大幅に増えている分、内容も濃くなっています。

『自分では気づかない、ココロの盲点』も読んでおり、その時の記事がこちらです。

本の形式は同じなので、こちらも合わせて読んでいただければ思います。

saaiwa819.hatenablog.com

 

「人は自分のクセに無自覚であるという事実に無自覚です」と著者は言います。

 

ここでいうクセとは、「認知 バイアス」と呼ばれる、思考や判断のクセのこと。

自分の認知バイアスに無自覚な点が、タイトルの「ココロの盲点」に表されています。

本書は、そんな自分の認知バイアスを知るための「心の辞書」とのことです。

 

また、脳のクセを知っていれば、余計な衝突を避ける予防策になり、脳を知れば知るほど、自分に対しても他人に対しても優しくなれ、人間って案外かわいいなと思えてくるはずとも書かれています。

その点では、本書は、人間が好きになる「脳の取り扱い説明書」とのことです。

 

本書に書かれている認知バイアスは、「言われてみれば、そういうことあるなあ」というものばかりでしょう。

当然、クセですから、自分に当てはまるものとそうでないものはあると思います。

でも、自分の周囲の人を見渡せば、当てはまるクセを持つ人が見つかるのではないでしょうか。

 

問題はここからです。

認知バイアスは科学的に検証されたものであり、感情的に受け入れてくれない人が多く存在するのも事実です。

例えば、血液型占いに科学的根拠は無というのが科学的な見解です。

そういった話題で盛り上がっている中で、どうしたものかと考えてしまうことがあります。

そういう点を指摘するのも、野暮ですからね。

 

この本に限らず、心理学や脳の本を読んでいると、科学的な知識だけでは、人間は語れないと強く感じてしまうものです。

人は感情で動くというのは、誰でも経験していることでしょう。

 この本を「心の辞書」「脳の取り扱い説明書」として有効に活用し、人と適度な距離感を保つことが大事なように思います。