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読書 ときどき 文房具

「メンタルヘルス」「心理学」「脳」「読み書きスキル向上」「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」「読書・仕事等に使える文房具」等々

よく眠るための科学が教える10の秘密 リチャード・ワイズマン

メンタルヘルスにおいて、良質な睡眠は欠かすことのできない要素です。

メンタルに限らず、健康全般についても同じことが言えます。

また、勉強や問題解決に置いても 、眠っている間の脳の活動が重要です。

 

僕は、そのような問題意識が常に頭にあるため、こういうタイトルに惹かれてしまいます。

さらに、著者が以前このブログでも記事にしている『その科学が成功を決める』のリチャード・ワイズマンさんでもあり、この本を読むことにしました。

『その科学が成功を決める』の記事はこちらです。

saaiwa819.hatenablog.com

 

著者が「眠りの科学」に関心を寄せるようになったのは「夜驚症」に襲われたからです。

夜驚症」とは聞きなれない言葉ですが、本書によれば「睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげたりする症状」とのこと。

著者は、その症状を「寝室に悪魔が現れた」と表現しており、悪夢の一種と考えていたようです。

しかし、心理学関連の討論会で出会った睡眠の専門家に、その症状を説明したところ、悪夢ではなく夜驚症だと伝えられます。

そして、症状の解消に役立つことを教えてもらい、その後は悪魔に会うことがなくなったそうです。

そのような経験から、睡眠と夢について興味を持ち、本書の執筆にまで至っておられます。

 

本書の特徴は、睡眠だけでなく、夢について詳しく書かれていることだと思います。

前半では、睡眠に関する基礎知識という内容で、メンタルヘルス・心理学・脳というアプローチから、見聞きしたことあるものがほとんどでした。

しかし、不眠、睡眠不足の害について詳しく書かれた章では、かなり衝撃的な事例が紹介してあり、睡眠の重要性を再認識させられます。

ちなみに、極端な不眠状態が、人の心や体にもたらす問題を考慮し、現在、ギネスブックは不眠の最長記録をカテゴリーからはずしているそうです。

 

夢について書かれた後半については、読んだだけ理解するのは難しい。

夢には隠された意味があるという点は、数多くの実験結果で支持されており、それが無数の人たちの日常改善に役に立っているそうです。

うつ病やストレスの解消、問題解決や目標達成といったことに、夢の力が使えるというのです。 

夢が日常改善に役に立つというのは、少し超常現象の臭いがします。

しかし、リチャード・ワイズマンさんは、その類のものから徹底的に距離を置いている人です。

その人の著書で書かれていることなので、信頼性は高いと考えてよさそうです。

 

しかし、本書に書かれている「夢の力を使う実践法」について、実際にやってみて、効果を実感できないと、自分の生活に夢を活かそうとはなりません。

 そうは言っても、優先順位を考えれば、何でもかんでも実践はできません。

個人的には、後半の夢の部分はおまけと考えて、前半の睡眠についての知識の実践を優先した方がいいと思います。

そこは読んだ人の興味と優先順位次第でしょう。

 

何はともあれ、睡眠に関する悩みがある人にはお勧めできる1冊です。