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ケースで学ぶ犯罪心理学 越智啓太

一昨日、『BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の記事を書き、その中で犯罪心理学に興味があることを書きました。

saaiwa819.hatenablog.com

 

また、『BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の参考文献の中に、持っている本があったので、昨日はその本の記事を書きました。

saaiwa819.hatenablog.com

 

この流れで、今日は犯罪心理学の本を紹介したいと思います。

 この本は、大学心理学科の専門科目用の犯罪心理学のテキストとのこと。

現在、日本の大学での「犯罪心理学」の講義は大きく二つの流れに分けることができるそうです。

 そして、この本は後者の立場に立って書かれた犯罪心理学のテキストです。

 

第1章から第9章では、様々な犯罪について、その犯罪の定義、犯罪者の分類等が解説されています。

例えば、第1章は「連続殺人」、連続殺人の定義、連続殺人犯人の動機による分類等の解説です。

ちなみに第2章以降は「女性による連続殺人」「大量殺人」「テロリズム」「子どもに対する性犯罪」「レイプ」「ストーキング」「ドメスティックバイオレンス」「放火」です。

 

『ケースで学ぶ犯罪心理学』というタイトルのとおり、各章で実際の事件が紹介してあり、実際の事件とひも付けすることが、内容の理解を助けます。

また、大学のテキストであることから、各章の最後に用語集と設問が準備してあり、その章の復習に役立ちます。

まさに、犯罪心理学の入門書と言える1冊です。

 

第10章から第12章では、犯罪捜査の手法に関する解説で、内容は「プロファイリング」「虚偽検出」「目撃証言」です。

この3つが取り上げられているのは、一般の認識とズレが大きいからだと思います。

小説やドラマといったフィクションの影響でしょうが、実際はそんなに上手くはいかないというのが実態のようです。

 

特に「目撃証言」には要注意。

これは、心理学の本によく出てくる話ですが、人の記憶は書き換えられます。

事件の目撃証言も、聞き取りを行う側の都合のいいように誘導することが可能です。

特に、子どもと高齢者の目撃証言の取り扱いには注意が必要との解説がなされています。

 

自分の記憶を過信しないとともに、誘導される危険性を意識して、軽はずみな「証言」をしないことは、日常生活においても重要なことになるでしょう。

また、他人の「証言」についても、なんらかのバイアスがかかっている可能性を頭に入れておくことも必要です。

このように、日常生活に活かすことが、心理学を勉強する意義だと思います。

犯罪を扱ったフィクションは多く、心理学を学ぶきっかけとして、犯罪心理学は適しているのかしれませんね。

 

同じ著者の『犯罪捜査の心理学』という本があり、こちらは「入門書レベルの知識をもった人が中級の知識をえるため」の1冊とのこと。

こちらも合わせて読んでみてはいかがでしょうか。