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サラブレッドと暮らしています。 田村正一

 園田競馬場の現役厩務員さんが、サラブレッドとの生活を描いた作品。

ヤングアニマルDensiで『サラブライフ』というタイトルで連載されていたものが、タイトルを変えて単行本化されたようです。

「現役厩務員によるリアル競馬コミック」とのことで、フィクションとは言いながらも、厩務員のリアルに近い内容となっているのでしょう。

 

レースで結果を出すために、サラブレッドを調教するたむら厩務員。

しかし、サラブレッドは思い通りに動いてくれません。

しかも、接し方を間違うと大けがにつながる。

そのような、厩務員とサラブレッドとの奮闘ぶりが、面白おかしく描かれています。

 

特に、サラブレッドの特徴を、人間に例えて説明する箇所は秀逸です。

人間と同じで、サラブレッドの性格も様々であり、その対応も変わってくる。

あの手この手と悪戦苦闘する姿は、厩務員のハードな仕事を物語っています。

 

コミカルに話が進む中、最後にはシリアスな展開が待っています。

サラブレッドとの辛い別れを経験し、胸を塞ぐような日が続くたむら厩務員。

そんなたむら厩務員に、調教師が声をかける。

サラブレッドの幸せって何やと思う?」

調教師が語る「サラブレッドの幸せ」には、人と馬との関係について、深く考えさせられます。

ありきたりな表現ですが、このシーンには本当に心が震えました。

 

競馬愛にあふれた作品であり、読み終えて、競馬がますます好きになりました。 

競馬ファンには、是非読んでほしい1冊です。