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悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門 中島美鈴

 認知行動療法については、メンタルヘルスや心理学の入門書の類には、必ずと言っていいほど出てくる言葉です。

しかし、認知行動療法を銘打った本を読むのは初めてでした。

 

認知行動療法とは、どういったものでしょうか。

序章にある次の箇所が、その内容を端的に表しています。

必要以上に自分を苦しめている認知の歪みがあるとしたら、それをどのように修正していけば良いか、自分でも良くないと思っている行動パターンがあるとしたら、それをどうやめていけば良いか。そうした「認知と行動の変え方」を科学的な根拠に基づいて具体的に教えてくれるのが、認知行動療法である、と言っていいかも知れません。

前半の「認知の歪み」に関することが認知療法、後半の「行動パターン」に関することが行動療法、その総称が認知行動療法という訳です。

この引用箇所と同じように、全体が平易な文章で書かれています。

大変読みやすく、認知行動療法の入門書として適した1冊だと思います。

 

認知療法では、「認知の歪み」を修正していくことが、メインテーマです。

「認知の歪み」には、いくつかのパターンがあり、そのパターンごとの対処法が紹介されています。

自分の「認知の歪み」のパターンを把握し、その修正方法を頭に入れておけば、行動の変化が期待できそうです。

 

行動療法に関しては、「古典的条件付け」「オペラント条件付け」のメカニズムの説明から始まります。

そして、条件づけられた望ましくない行動の回避方法が紹介されています。

特に「パニック障害」「社会不安障害」の症状について、個別に解説してあり、該当する人は、ここを中心に読むと良いでしょう。

 

 認知行動療法の考え方をベースとする心理的技法として、「アンガーマネジメント」と「マインドフルネス」についても、簡単に触れてあります。

僕は「マインドフルネス」に大変興味があるのですが、その内容は、漠として理解するのが難しい。

今回、「マインドフルネス」に認知行動療法という視点を加えることで、少しでも理解の助けになったように思います。

「マインドフルネス」については、現在、『図解 マインドフルネス』という本をじっくり読んでいるので、その本の記事の時に詳しく書きたいと思います。

  

今のところ、認知行動療法について、この本以上に深入りするつもりはありません。

概要をざっと把握しておきたい人には、十分な内容の1冊だと思います。