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買いたがる脳 なぜ、「それ」を選んでしまうのか? デイビッド・ルイス(著) 武田玲子(訳)

 最近、「ニューロマーケティング」という言葉を、よく耳にするようになりました。

2002年に、ロッテルダムにあるエラムス大学のエール・シュミック教授が、脳科学や脳の分析画像のビジネス分野への応用を「ニューロマーケティング」と名づけ、その目的を「脳内プロセスの直接検証による消費者理解の促進、マーケティング手法への反応の確認、効率的な手法の確立」だと説明したそうです。

けっこう前にできた言葉なんですね。

 

では、具体的にどのようなことが行われているのでしょうか。

それが、「買う側」にどのような影響を与えているのでしょうか。

そういった点について、大変わかりやすく書かれている本です。

また、誰もが経験する「買い物」がテーマであり、「心理学」や「脳科学」に対する興味を持つきっかけにもなり得る本です。

 

本書では「脳への売り込み」という表現が使われていますが、僕らの意識しないところで、様々な「脳への売り込み」行われています。

この「脳への売り込み」により、僕らは、無意識の選択をさせられている、悪く言えば、操作されているようです。

以前記事にした『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』に、「人は自分のクセに無自覚であるという事実に無自覚です」と書かれていたのを思い出しました。

saaiwa819.hatenablog.com

 

この「脳への売り込み」の知識は、「売る側」からすれば武器になります。

また、「買う側」からすれば、自分が操作されているということを自覚することで、余計な買い物をしないで済むようになります。

どちらの立場であれ、重要なのはその知識があるかどうかです。

自分のクセに無自覚であるという事実を自覚することです。

そう考えれば、この知識は持っておいた方がいいでしょう。

 

「脳への売り込み」は、決して「売る側」にだけメリットがあるものではありません。

その知識を上手く利用すれば、「買う側」に便利で楽しい買い物を提供してくれるものでもあります。

逆に「売る側」が使い方を間違うと、炎上し、謝罪会見という可能性もあるでしょう。

AI等の進化により、今後、僕らが操作される場面が増えてくるのは間違いありません。

そんな未来へ向けて、基本的な知識を得るのに最適な本だと思います。