読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書 ときどき 文房具

「メンタルヘルス」「心理学」「脳」「読み書きスキル向上」「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」「読書・仕事等に使える文房具」等々

罪の声 塩田武士

 2017年本屋大賞ノミネート作品。

僕がこの本を読もうと思ったのは、新聞広告がきっかけでした。

2017年本屋大賞のノミネート作品から何か読みたいと思っていたところ、たまたま目についた新聞広告で、これだと思いました。

 

僕は、いわゆる団塊ジュニア世代で、グリコ・森永事件の頃は小学生です。

この本を読む前は、事件の詳しい内容は覚えていませんでした。

でも、さすがに事件の名前はさすがに頭に残っています。

僕は、犯罪心理学にも興味があり、実際に起きた事件を扱った本も何冊か読んでいます。

そういうことから、この本を読むことは必然だったようにも思います。

 

kindle版になりますが、この本には無料お試し版があります。

無料お試し版には、本編の「プロローグ」のほかに、「登場人物相関図」「グリコ・森永事件の概要」「著者インタビュー」などが掲載されています。

興味のある方は、まず無料版を読まれてはいかがでしょうか。 

 僕は本編を読んだ後に、この無料お試し版に目をとおしましたが、先に読んでいたほうが、より楽しめたように思います。

『罪の声』試し読み小冊子

『罪の声』試し読み小冊子

 

 

 この作品は、あくまでもフィクションです。

しかし、モデルである「グリコ・森永事件」の発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状、その後の事件報道について、極力史実どおりに再現したとのことです。

 実際の事件には、子どもの声で録音されたテープが使われています。

その子どもが、その後にどのような人生を歩んでいるのか。

著者は「子どもを巻き込んだ事件なんだ」という強い想いから、本当にこのような人生があったかもしれない、と思える物語が書きたかったと言います。

 

すでに時効が成立しており、今後、この事件が「法的に」扱われることはないでしょう。

実際には、誰がどうなっているのかわかりません。

人は誰もがいろんな過去を抱えて生きている。

もしかしたら、自分が知らない過去があるかもしれない。

それがどんな過去であれ、未来に向けて生きていくしかない。

そんなメッセージも込められた作品だと思います。

罪の声

罪の声