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脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る ゲオルク・ノルトフ(著) 高橋 洋(訳)

 翻訳本は「訳者あとがき」から読むようにしています。

全体のまとめになっていることが多く、全体の道しるべになるからです。

この本も「訳者あとがき」があったので、そこから読むことにしました。

そのなかに、この本について次のような文章があります。

簡潔に言えば、本書は「意識とは何か」を探究する哲学と、脳神経科学における最新の成果の統合を試みるきわめて野心的な書である。

 

なんだか難しそうだなと思いつつ、「訳者あとがき」を読み進めていくと、次のような文章が出てきます。

ここまでの説明からもあきらかなように、率直に言えば、本書は誰もがすぐに理解できるというタイプの本ではない。(略)ただし本書は繰り返しよ読み直すこともいとわない心構えで臨めば、そこに書かれていることに賛成しようが反対しようが、新たな考え方が身につくそういったタイプの本であるとつけ加えておこう。

 

実際に「訳者あとがき」だけでも、何回か読み直しました。

そして、全体を読んでみると、かなり難しい内容です。

よって、おおまかにこんなことが書いてある、こんな考え方があると頭の片隅にいれておけばいいと判断しました。

今後、脳や意識について書かれた本を読む時に、参考になればいいなといったところです。

 

 では、おおまかに何が書かれているのか。

自分用のメモとして、また、この本を読もうと思った人へのパンくずとして、要点(と思われる点)を書いておきます。

 

この本の原題は『Neuro-Philosophy and the Helthy Mind :Learning from the Unwell Brain』で、直訳すると『神経哲学と健康な心ー不健康な脳から学ぶ』ということになります。

「不健康な脳から健康な心を推論すること」が目的のようです。

実際に、うつ病や統合失調症の患者の脳の状態を研究した結果を用いながら話は進みます。

「不健康な脳」を研究することで、脳の機能を導き出す手法は、脳科学の定番です。

それを「意識」にあてはめようということです。

 

序盤に著者の主張と思われる箇所があります。

私は本書を通じて、脳の安静状態と、その空間/時間配置が、神経活動として観察される現象と、心的特性として経験されるものを橋渡しするという見方を展開していく。

そして、この文にある「脳の安静状態」の脳の活動を「安静時脳活動」といい、これがこの本の重要なキーワードです。

また、この「安静時脳活動」には、脳の「正中線領域」が関係しているという点も覚えておいたほうがいいでしょう。

 

あと一ヶ所重要な考え方を引用しておきます。

心は、脳と神経活動に単純に還元できるものではない。脳は、脳+遺伝子+環境なのだから。ならば哲学者は、自分たちの見方を逆転すべきであろう。つまり、心の本質や。心と脳の関係を問うのではなく、脳の本質や、脳と遺伝子、そして究極的には脳と世界の関係を問うべきだ。かくして心脳問題は、「遺伝子ー脳」問題、さらには「世界ー脳」問題に置き換えられる。

 この文にある「世界ー脳」問題というのも重要なキーワードです。

脳と外部とのつながりを重要視する考え方のようです。

 

さて、今回は引用が多くなりましたが、難しい本であり、上手く自分の言葉にできませんでした。

とはいえ、この本にこれ以上深入りするのも賢明ではないと思います。

こうやってブログの記事にすることで、この本の何かが自分の身になっていればいいですね。

脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る

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