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つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 理化学研究所脳科学総合研究センター

昨日は『脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る』という本を紹介しました。

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今日も脳に関する本の記事を紹介します。

昨日も難解な本でしたが、今日の本は別の意味で難解です。

『脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る』は、「神経哲学」という考え方が難しく、その言わんとしていること自体が難解でした。

 

一方、今日紹介する『つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線』は、最前線の研究方法について詳しく書かれています。

こういうことが知りたくて、こういう実験をして、こういう結果だったので、こういうことがわかった(わからなかった)。

この一連の流れのなかで「こういう実験をして」の部分が詳しく書かれています。

 そのため、脳のしくみや化学物質の名前等、専門的な話が多く、そこがこの本の難しいところです。

僕は、脳に興味があるので、脳に関する入門書を何冊か読んでいますが、知識が定着していないし、知らないこともまだまだ多いなあと思わされました。

 

確かにこの「こういう実験をして」の部分は、脳研究という意味では大変重要です。

しかし、一般の読者にとっては、そこの詳しい知識はあまり必要ありません。

「こういうことがわかった(わからなかった)」の部分が知りたいところではないでしょうか。

そう考えれば、「こういう実験をして」の部分は大まかな理解でいいでしょう。

僕も大まかな理解しかできていませんし、最初からそういう風に割り切って読んでもよさそうです。

今後、脳関連の本を読む時に、この本も読み返せば、知識が深まるように思います。

 

それでは、「脳研究の最前線」で何がわかっているのでしょうか。

この本は、九つの章で構成されており、テーマごとに九人の著者が担当されています。

また、各章は独立しているので、どの章から読んでもいいようになっています。

各章のタイトルは次のとおりです。

 第1章 記憶をつなげる脳

 第2章 脳と時空間のつながり

 第3章 ニューロンをつなぐ情報伝達

 第4章 外界とつながる脳

 第5章 数理モデルでつなげる脳の仕組み

 第6章 脳と感情をつなげる神経回路

 第7章 脳研究をつなげる最新技術

 第8章 脳の病の治療につなげる

 第9章 親子のつながりを作る脳

「脳研究の最前線」とタイトルにあるとおり、これまで読んだ本には書かれていないような内容もありました。

脳に関心がある方には、大変興味深い一冊だと思います。

 

 さて、そうやって脳科学が進歩していくと、ある問題に突き当たります。

「脳の操作によって、人間の行動や感情を変えてよいのか、よいとするのならどのような条件がある場合なのか」

第9章では、動物実験において、親が子を攻撃する時に活性化する脳部位がわかったことが書かれており、その流れでこのような問題提起がなされます。

脳を直接操作することで、虐待をなくすことができるとしたら、それをやってもいいのか。

また、他の犯罪についても、脳操作で犯罪がなくなるとしたら。

「脳科学と一般社会の対話によって議論していくべき時代が来ている」とのことです。

一般社会側の人間として、このような問題意識を持つことの重要性を認識させられました。

 

自分が生きている間に、脳についてどれだけのことがわかるのか。

そして、何ができるようになるのか。

今後も、脳科学から目が離せません。

 

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