先日、NHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」が書籍化された『キラーストレス 心と体をどう守るか』の記事を書きました。
今回紹介する本は、そのスピンオフ版です。
「マインドフルネス」と「コーピング」の実践方法が詳しく紹介されています。
数あるストレス対策から、なぜこの二つなのか。
「Prologue」に書かれている理由は、以下の二点です。
- 精神医学や臨床心理学の学会で、有効性が立証されている方法であること
- 誰でも試すことができ、なおかつ長期間しっかりと取り組むこともできるものということ
そして、監修者のお二人も、「取材先で出会った専門家の方々が『あのお二人なら』と太鼓判を押す、凄い先生」とのことです。
実際にNHKスペシャルの番組にも出演されています。
NHKと「凄い先生」がタッグを組んで作成した本なので、いい加減なことは書いてないと考えてよさそうです。
読みながら、書きながら、聞きながら、「キラーストレス」から体と心を守る方法を身につけていきましょう。
付属のCDは「マインドフルネス瞑想」のガイドです。
初めのうちは、CDを聞きながら瞑想を行うといいでしょう。
そうすることで、「マインドフルネス瞑想」のコツをつかむことができそうです。
「コーピング」については、ワークシートがついており、実際に書きこめるようになっています。
ワークシートは、コピーして使うこともできるし、それ自体は複雑なものではないので、手書きでも簡単に作成できます。
このワークシートを書き込みながら、「セルフモニタリング」から「コーピング」への流れをつかんでいくことになります。
そもそも「コーピング」とは、「ストレスに意図的に対処していくこと」です。
ワークシートの中には、「コーピングレパトリー」として、100個のコーピングを書くというものがあります。
ストレスを感じた時の対応をたくさん書き出し、それを持ち歩いて、そのシーンにあったコーピングを見つけることが目的です。
100個書き出すのは大変そうですが、ちょっとした行動や妄想なども含めてよく、具体例も紹介してあり、イメージしやすいと思います。
「マインドフルネス」にしろ、「コーピング」にしろ、とにかく実践的な本です。
わかりやすくコンパクトにまとめてあるので、行動に移しやすいと思います。
どんなストレスであれ、ストレスに悩んでいる人は、まずは「マインドフルネス」と「コーピング」に取組んでみてはいかがですか。
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