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紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす 武田砂鉄

 最近、武田砂鉄さんの本をまとめて読んでいます。

その中から、武田さんのデビュー作である『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』を紹介します。

 

僕が武田さんの存在を知ったのは、朝日新聞の書評欄でした。

読書記事の参考になるだろうと、書評欄の記事を模写していた時期があります。

朝日新聞の書評欄には「売れている本」を紹介するコーナーがあり、それを持ち回りで担当していたのが武田砂鉄さんです(退職と同時に購読を辞めたので、今も担当されているか分かりません)。

この人の本が読みたいと、武田さんの著書をほしい物リストに追加してから、およそ2年の月日が流れ……。

定期購読している日経ビジネスの書評欄で武田さんの記事を目にするようになり、やはりこの人の本を読まねばと思い、『日本の気配』を読み始めたのが今月のことです。

この本を読んでいる間に、気づいたら『武田砂鉄』検索で出てくる本を5冊注文していました。

 

僕は、世の中の「当たり前」に対する違和感を覚えることがよくあります。

賛否がはっきり分かれていることについては、どちらの意見も目にする機会があるので、その中で自分の立ち位置を確認できるものです。

でも、「賛」一色であったり、「否」一色であったりと、それが「当たり前」という空気が世の中に蔓延する時がある。

その時に持つ違和感を上手く処理することができません。

そのことは、僕が精神疾患を患った原因のひとつであるように思います。

 武田さんはそんな「当たり前」をめった切りにしてくれます。

それは痛快でもあり、憂鬱でもあります。

 

言葉という視点で「当たり前」をめった切りにしてくれるのが、今回紹介する『紋切型社会』です。

「はじめに」から引用します。

特に言葉。フレーズ。キーワード。スローガン。自分で選び抜いたと信じ込んでいる言葉、そのほとんどが前々から用意されていた言葉ではないか。紋切型の言葉が連呼され、物事がたちまち処理され、消費されていく。そんな言葉が溢れる背景には各々の紋切型の思考があり、その眼前には紋切型の社会がある。

人は言葉で思考するいっぽうで、言葉によって思考停止することもあります。

紋切型の言葉には、人の思考を停止させる力がある。

だからこそ、言葉に対して敏感でありたい。

違和感を大事にしたい。

違和感がなくとも、少し疑ってかかりたい。

本当はそれが「当たり前」なのではないでしょうか。

 

でも、それって憂鬱でもあります。

世の中の「当たり前」に身を置いておけば楽ですから。

実際に、自分が身を置いている「当たり前」をめった切りにされるとへこみます。

自分の思考停止を指摘されている、自分が楽をしていることを指摘されている。

それって、やっぱり憂鬱です。

それでも武田さんの本をまとめ買いしたのは、自分が持つ違和感を見事に言語化し、その違和感を認めてくれているからだと思います。

 

世の中の「当たり前」に違和感を持つことが多い方におすすめの一冊です。

少し刺激的で憂鬱な気分にもなりますが、その憂鬱感も癖になるのが武田砂鉄さんではないでしょうか。

 

 

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